情熱を追い求めろ

POSTED BY DANNY CHOO On 水 2010/06/02 07:00 JST in フォトウォーク

東京の街で撮った写真を見ながら、皆さんとシェアしたいことがあります。それは僕が人生についての考えです。

月曜日

あなたは一週間の中でどの曜日が一番嫌いですか?
私は周りの人にこの質問を時折しますが大抵返ってくる答えは「月曜日」です。
そしてその理由はというと「仕事、学校に戻らなければいけないから」だそうです。これは一見ありがちな答えですが興味深くもあります。

もし本人が学校または仕事に行くのが嫌いというのを理由に月曜日を嫌っているのであれば、何故その人は繰り返しその場へ戻るのでしょうか?私が思うに、そういう人達は自分に適していない職場環境で働いていたり、自分に合っていない分野を学習しているのではないのでしょうか?月曜日だけでなくその他の曜日をより楽しむ為にも違うものを探すべきだと思います。自然と仕事、学校を楽しんでいるのであれば月曜日を嫌う理由に「仕事、学校」を挙げる人はいません。

量より質

このレッスンを教えてくれたのはプロジェリア症候群に苦しむ少女アシュリーを紹介した感動的なドキュメンタリー番組です。 プロジェリア症候群を煩う患者は通常の13倍のペースで老いていき、800万人に1人発症すると言われている難病です。
この症状を負った患者の平均寿命は13歳。当時のアシュリーは14歳の誕生日を迎え、本人は自分がどのような状況に置かれているのかを理解していました。しかし、彼女は死を覚悟しており、今まで人生を存分に楽しめたと言っていました。彼女にとって大切だったもの、それは友達との出会いを幸福である事でした。
我々にとっても大切であるべきものはより長く生きる事ではなく、如何に充実した日々を送れるかです。

死は現実

刺殺、ひき逃げや事故など、ニュースで亡くなられた方達の報道をよく耳にします。しかし、私達、或は当の被害者はそういった死を真剣に考える機会は極めて少ないのではないでしょうか?
家の購入時、不動産会社の仲介人に遺書の書き方について伺った事がありますが、彼は驚いた表情で遺書は大体60歳前後から書くものだと返答しました。すべての人間は必ず60歳まで生きるのかよと思いました。

当然ながら、人間誰しも寿命まで生きられるという保証はどこにもありません。例え地球上で最も「安全」な地域に住んでいて、健康的に過ごしていたとしてもナイフ、銃弾、又は飲酒運転車によって人生が断ち切られる可能性は十分あります。30年後、或は翌朝….と実際死が何時訪れるかを知る術は我々にありませんが、一つ分かっている事は「人は誰しも死ぬ」という事です。私達は死が現実であるという事を認識しなければいけません。死の認識、それは皆が何れ集めるジグソーパズルの最後のピースなのです。

安全地帯

さて、今度は「安全地帯」について少し触れておきたいと思います。英語では僕は「Safety Zone」と言います。
「安全地帯」とは人が自身の状況に満足している状態であり、日本語だと「ぬるま湯に浸かれる」の表現と同じ意味だと思います。
例として元同僚のサリーを紹介していきます。サリーは自身が得意としていた仕事(ウェブデザイン)を持っており、小さなチームの責任者でもありました。彼女には良い給料があり、勤務時間も良い方でした。

しかし、彼女自身は現状に満足するだけではなく、人生により多くのものを見出したいと考えていました。そう、彼女は幸せになりたかったのです。私の見解では幸せである事と満足している事は全く別のものです。満足しているという事は人が最低限必要な衣食住が満たされている状態であり、幸せであるという事は人が各々の情熱を実現する為に一歩歩みだしている状態です。
とある日、私はサリーにどうして彼女は何も始めようとしなかったのかを問いました。彼女曰く、誰かがチャンスを与えてくれるのを待っていたそうです。しかしその「誰」を問いただしてみたら彼女からは「分からない….」という答えしか返ってきませんでした。
彼女は所謂「安全地帯」に居座っており進歩していませんでした。居心地の良い状況は彼女を一歩前進させ辛くさせていたのです。

「ジグソーパズル」

人生はジグソーパズルの様なものです。最初は何処にどのパーツが嵌るのか分かりませんし、必要なピースが何処にあるのかも分かりません。しかし、人生でそれらパーツを一生懸命探し続け、どこに嵌まるかを当てなければいけない事には変わりはありません。あなたに起る全ての出来事はパーツです。もしもいつもの学校、職場に退屈し、「もしこうであれば…」と自分に問いつめている様であれば、それはそこでパーツを拾い尽くしたサインです。

情熱

私にも15年前、ロンドンに居続けて靴を作るという「安全地帯」の選択肢もありました。そしてその状況にそれなりに満足はしていましたが「もしこうであれば…」という考えを捨てられずにいられませんでした。私の人生にもっと見出せるものはないか。答えは長年惹かれていた日本文化でした。

私は情熱を追い求める事を選択し、夢を実現する為あらゆる事に手を出しました。ロンドン大学で日本語を履修したり、授業を終えた夜に日本料理店(チェルシー地区にあるベニハナというレストランでした)でバイトをして毎年日本に訪れて文化を吸収する為の資金を蓄えたり、活動は多岐に渡りました。最終的には日本航空のコンピューターエンジニアとして就職し、科学誌Natureの日本支部で雇われるようになりました。これが第一の目的地でした。

第二の目的地は35歳までに事業を立ち上げる事であり、それにも成功する事ができました。しかし資金調達の為にベンチャー投資、エンジェル投資には手を出したくなかったので他の手段を考える必要がありました。
アマゾンでウェブサイトマネージャーとして働いていた頃は、日本アマゾンアソシエイツウェブサービスAPIの立ち上げに協力した事があります。そして日本で初のAWSで動くウェブサイトの創設し、財務責任者の許可の元、私のサイトで紹介されている全てのアマゾン商品にアソシエイトIDを付け加える事ができました。

労働VISAでも合法的に収入と支出を申告する為にも私は日本での個人営業を始めました。(もし副業で何かをしているのであればお勧めします。日本国内で活動している方はこちらを参考までに)
会計を勉強するにつれて触れた個人事業のノウハウも会社設立に大きく役立ちました。

最初は6000円等月々の電話代の足しなるくらいでも十分な儲け物だと思っていましたが、実際はそのような額に達する事はありませんでした。そこで気付いたのはSEOやServer Side Catchingに関する知識を学習する必要性でした。この学習、研究を通し私のアマゾンアソシエイツの収入は電話代のみならず、光熱費、食費、妻の収入までカバーするまでになりました。以前投稿した 「アマゾンで儲かる」ではたった数週間でどれくらい儲けられるかが詳しく記載されています。

アマゾンアフィリエイトでの儲けは日常の支出に当てられ、一部は銀行に貯蓄され、会社設立に必要な500万円の軍資金にも大きく貢献しました。(当時外国人が会社を立ち上げるのにはそれくらいの資金が必要でした)
また、アフィリエイトの収入は現在住んでいる家の購入にも役立ちました。最近は僅か1円からでも会社を設立できる様ですが、クライエントがその投資額でビジネスをしてくれるかどうかは現実的に難しい話かもしれません。

マイクロソフトでプロダクトマネージャーとして一年間勤めた後、今度はECコミュニティーのプラットフォームであるMirai Gaiaを事業の根幹とするMIRAI株式会社を設立しました。現在抱えているクライアントの多くはサブカルチャー/エンタテインメント分野で活躍する日本企業です。私が最も関心を抱いている領域で活躍するクライアントの為にウェブサイト製作…言うなれば私が追い求めた夢の仕事です。
人生は充実していますし、今の仕事も日本での生活も大好きです。情熱と集中力さえあれば何でも可能です。これで第二の目的地到達。

要するに・・・

現在の科学技術を持ってすれば人を月に送り込む事もできますし、原子を分裂させる事もできますし、PCキーボードを「輪」に換える事も可能です。しかし、人類が未だかつて成し遂げていないものは棚にある「時間のペットボトル」を売買する方法です。時間とはコンビニ等で普通に手に入る代物ではありません。時間は、あなたが生きている限り何時も隣り合わせにいますが、決して見方をしてくれる事はありませんので、使い方には常々注意する必要があります。

自分こそが最大の敵

多くの人達は「○○をする時間が無い」とか、「家に着く頃には疲れているだろうし」等の言い訳を作ります。しかし、楽をする為そういう言い訳を作っている本人達こそが自分達にとって最大の弊害であります。

もし本人が食事、排泄等をする時間を持て余していて、十分な情熱さえあれば、勉強、経験、人と会う等の建設的な時間を作る事は幾らでも可能です。自身に言い訳ばかり聞かせ落胆させる事ではなく、代わりに励ませてみましょう。

人類はまだ幼く、基本的な欲求を満たせる事はできています。その欲求の一つは食する事です。
もしあなたが長時間パソコンの前で作業していればいずれはお腹が空いて、机を離れて食べ物を探しに行くでしょう。そして冷蔵庫に何もなければピザの宅配も頼むか、出掛けます。もし近くの店が閉まっていれば隣町に行くなり、或は店の開店時間まで待つ事もあるでしょう。
つまり、人が何かを欲しているのであれば人はそれを可能にする能力があるという事です。勿論、健康上の理由で難しくなる場合があるかもしれませんが、健常者であり移動する事さえできれば何もしない理由なんてありません。

まとめ

もしあなたが現在の仕事に不満であり、そして一日の8時間を勤務に、もう8時間を睡眠に、そして最後の8時間をその他の活動に費やしているのであればあなたは人生の33%を「もしこうであれば…」という疑問を増長させる為だけに生きているようなものです。その様な事はもうやめて外に出て何かを始めましょう!

リクルーターに会ったり、新しいコースを履修したり、研究したり、同じ趣味を持つ人達と出会ったり、初めは何からでもいいのです。大雑把に言っているようですが、事実、「何か」を成し遂げる為には必ず「何か」を始める必要があります。同様に何も始めなければ何も成し遂げられません。

確かに、私達が住む社会ではどうしてもお金が必要になってきます。そしてそれを獲得する手段が必ずしも私達が望んだようなものになるとは限りません。しかし、その傍らに勉強、色々な経験や出会い等、情熱を現実のものとする為の活動も出来ます。あなたが自身のスキル、能力を信じ、リスクも承知の上で夢を実現する為の一歩を踏み出す事ができればその願いは叶うでしょう。

「安全地帯」から抜け出すのは容易ではありません。人間の根本的な本能には衣食住の確保、それと脅威となりうるリスクから身を守る事がインプットされているので仕方がありません。
しかし、人生の本質は快適になる事ではなく、自身の情熱と共に生きる事にあります。
もちろん一生好きでない仕事をやり続ける事も可能ではありますよ。仕事を続けられるように請求書を払い、請求書を払う為に働きに出て、働きに出られるように請求書を払って、請求書を払う為に働きに出て…..以下ループ

人生は短い。若い頃はあまり自覚がありませんが、年を取っていくうちに段々とその事実を気付くようになります。私は現在30代後半であり、何事もなく老後まで生き長らえるという甘い幻想は持ち合わせておりません。皆さんの様に何時死が訪れるか分かりません。しかし、少なくとも好きな事をやりながら死んでいけたという事だけはここで一度申し上げたいと思います。私は私に与えられた時間に十分に満足していますし、残りの人生も存分に生きていきたいと思っています。皆さんも悔いを残す事無く生きていける事を信じています。

皆さんは既にお気づきかもしれませんが、私は月曜日が大好きです^^
子供の頃はハリーポッターにも劣らない酷い里親の元で育てられましたが、その失われた時間は今になって十分取り戻せた気がします。考えてみれば、そういった家庭環境も私の今の生き方に必要だったジグソーパズルの一つのパーツだったのかもしれませんね。まぁ、子供時代に何年もそのピースを拾い続けなければいけなかった事の理不尽さは否めませんが…,

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