日本では長年このようなガラケーしか使えませんでした。ガラケーは国内市場向けに作られ、海外では使えない「ガラパゴスタイプ」の携帯の事を示します。
日々のワークフローでテクノロジーを活用している身としては、あの頃の携帯はタッチスクリーン、まともなカメラ、デバイス内でデータを楽に管理する方法等、物足りなさを感じる事が多かったです。
これを全て変えたのがiPhoneの日本上陸です。当時の日本市場ではタッチスクリーンとまともなコネクティビティで注目に値する唯一の携帯です。
iPhoneはその頃から使っていて、一時期はiPhone 4Sまでアップグレードしてました。iPhoneはアップルへのファン心理と日々のワークフローの生産性を高めてくれました。
今でもMacユーザーですが、Appleの魔法は切れつつあります。その一つの理由はガッカリさせられたMacBook Pro Retinaの登場でした。いざ箱を開けてみるとwebグラフィック業務には全く適していない画面解像度だったので購入後直ぐに返品しました。アプリがRetina対応してるかどうかという問題ではないです。
1024px x 768pxの画像はネイティブ解像度で見ると小さく見えました。僕らのクライアントもRetinaユーザーの為だけに拡大された画像をダウンロードしたいとは思えません。
もう一つの理由は忙しさが増すにつれ気付かされた、iPhoneに情報を入れる際の無駄な時間です。僕が働いているテレビ業界では様々なフォーマットのファイルを扱うので、ビデオが変換されるのを待ち、ケーブルでiPhoneに送るという無駄な手間が生じていました。何であれ、データの転送は全てiTunesを通さないと駄目でした。アップルはビデオを変換するアプリすら出してくれなかったのでVideo Monkeyのようなツールを使わざるを得ませんでした。今でもこんな感じなのでしょうか?
この他にも未公開フィギュア、アニメ作品等の機密性の高い画像を取り扱っていて、それらは全てiTunesで管理しなくてはいけませんでした。これらの画像は全てライブラリに表示されてしまい、第三者の目に映るような事があればクライアントとの大問題になります。エッチ画像に関しても同じ事が言えますね ^^
僕のワークフローは次第にiPhoneによって制限されるようになった為、Androidに乗り換えました。Samsung Galaxy S3はレビュー済みなので今回はAndroidの半年間以上の使用感レポートと共に、僕がiPhoneを勧める80%のユーザーでない理由を説明していきたいと思います。
携帯へデータを転送するにはFolderSyncを使っています。このアプリではDropboxやAmazon S3等から同期したいフォルダーを選択できます。一応iPhoneにもオフライン使用の為に携帯とデータを同期してくれるDropboxアプリはありますが、どういう訳か頼りなく、データはアプリ内のみでしか閲覧できません。
Goodreaderもオフライン使用にフォルダーの同期をしてくれますが、写真はgrid viewで表示されないので、中身を確認する為にファイルをタップするという無駄が生じます。
僕は頻繁に飛行機に乗っているので、オフライン環境でも仕事ができるよう必要なデータが全て使えるようにしておくのが重要です。FolderSyncはウィジェットから手動、または一定間隔で同期するよう設定できます。
AndroidはiPhoneと違ってブラウズに使えるフォルダーシステムが備わっているので、データ転送後は携帯で好きなように、どのアプリからでも閲覧できます。
このアダプターはSamsung USB アダプターを通してS3に接続できます。iPhone用にも似たようなアダプターを持っていましたが写真アプリに写真をインポートする事しか出来ませんでした。
外付けHDD(外部電源不要)もこのUSBアダプターでS3に接続できます。 無料アプリを使えばexFAT、NTFSとHFS+でフォーマットされたドライブ(Macでフォーマットされたドライブも可)を接続させる事も出来ます。
HDD内のジャパンモードのdata shotをプレビューしているところ。iPhone時代に同じ事をしようとすれば、先ずはMacにファイルをコピーし、MTSを変換するソフトを探して、iTunesに入れて同期する手間が必要でした。
S3搭載カメラも中々良い性能ですが(サンプル写真はこちら)、ちゃんとしたレンズのあるカメラには及びません。Androidなら僕が所持しているどのカメラとも接続出来、中身のコンテンツもチェックできます。
これらの写真は直ぐにInstagramにアップロード出来ます。
AndroidではGoogle Playでアプリを探し、その場で携帯にダウンロード/インストールできるという嬉しいサプライズもありました。iPhoneを使っていた頃は先ずはiTunesにダウンロードし、ケーブルで同期するか携帯でダウンロードするしか方法がありませんでした。
Androidなら、例えばブログで勧められているアプリを探し出してそのままAndroidデバイスにケーブル等の手間入らずで送る事が可能です。現在は以前と比べてiPhoneでもやり易くなりましたか?
MiraiClock3もどういう訳かAndroidで立ち上げた時の方が優れています >< グラフィックはよりシャープ、且つ綺麗で、応答性もより良くなっています。
ただ、次回アップグレードに時間とお金を掛けるのには5万ダウンロード必要です。無料で広告も無しです!
iOS版はこちら。Android版と同時にアップデート予定です。
Androidのもう一つのメリットは世界の何処でも使えるという点です。僕が使っていたiPhoneはsoftbankにロックされていて、アンロックには結構苦労しました。
マイクロSIMカッターをアマゾンでGET。プリペイドSIMの殆どは標準サイズなのでS3に入るよう、調整が必要でした。
以前にも紹介しましたが、僕がAndroid管理に使っているAirdroidはAndroidの様々な機能を無線で操作する事が出来ます。ウェブUIからSMSメッセージを打って送信する事も出来る便利なアプリです。
ところが、幾らアンインストールや最適化しても早さが改善しなかったので今度はS3が遅く感じるようになりました。iPhone5のスピードを見せつけられた時はまたも乗り換えを検討するようになりました ^^;
そこでデフォルトOSをCyanogenmodに変更した仲間のSamsung Galaxy S3を見る機会がありました。見た目と使用感はまるで別の携帯でした!スピードもサクサク滑らか。
ここからはAndroidのルート化とフラッシングの世界の紹介です。
Androidの素晴らしさは、やりたい放題というところです。その気になればOSさえも変更出来ます。
下記動画ではCyanogenmodをGalaxy S3で動作させた状態を紹介しています。
僕はまだこれらに関しては初心者ですが、グーグル先生と一緒に数時間調べていたら全く新しい世界が開きました。
当初はインストール方法も細かく紹介する予定でしたが、それだと単に僕が使ったガイドを書き直すだけになってしまうので省きます。僕が使ったガイドはこちら:-
http://galaxys3root.com/galaxy-s3-root/how-to-root-galaxy-s3-on-mac-osx/
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2035141
ウィンドウズユーザーの方はグーグル先生に聞いてみて下さい。
日本語の場合はこの検索結果から調べてください。
https://www.google.com/search?q=cm10&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t
約20分後には全て完了です!僕のチョイスはCyanogenmod 10.1 Nightly。S3でのルート化とインストールは簡単でしたが、どういう訳かGalaxy Note 2ではあまり上手くいきません ><
SMSメッセージはSMS Backup & Restoreでバックアップしています。その他のデータ(連絡先、保存データ、アプリ等々)は全てGoogle上にあります。ログイン後はこれらのデータは全て新しいシステムに自動インストールされます。
Android携帯には全てGoogleアカウントが必要になります。僕はメールにはGmailを使っていて、返信相手が自動的に携帯の連絡先に追加されるのが気に入っています。また、Googleカレンダーにスケジュールが自動で登録されるのも好感が持てます。
僕はシングリッシュを選択。
画像管理にはQuickpicを使っています。超高速でサムネをレンダリングしてくれます。
デフォルトの写真共有アプリはInstagram。
そこでfigure.fmユーザーのSpark90が使っているUrban Armor Gearに目が止まりました。日本国内では販売されていないのでAmazon.comで注文し、一週間後に到着。
S3も例に漏れず、しょっちゅう携帯を落とす身としてはこのケースは素晴らしいの一言。黒い部分は衝撃を吸収してくれる硬質ゴムです。Nexus 7用のケースも作ってくれるといいのですが。
Nexus 7のレビューはまた後ほど。
出掛ける時は忘れずに!僕は念の為にカバーにお金を仕込んでいて、ラーメンを食べに出掛ける際に家に財布を忘れた時など、実際何度も助けられた事があります。この時短方法がなければ未だにイギリスでウェイターをやっていた頃のように皿洗いの仕事をしていたかもしれません。
Firefox OSを弄り中。こちらはMozillaでトップのうちの一人の金井玄さんの携帯。
Firefox OSはHTMLベースで作られているのでHTMLの知識さえあれば自分だけのOSが作れます。
本記事は以上です。iPhoneにはまだ未練は幾つかありますが、どれも再び乗り換えさせる程のものではありません。
テキスト入力システムに関してはAndroidよりiOSデバイスの方が遥かに優れているように感じました。僕がAndroidで日本語入力に使っているGoogle IMEはなど、場所の名前の候補を正確にたくさん予測してくれます。欠点は英語のスペルチェックと予測が出来ないと言う点ですね。
iOSのデフォルトUIは洗練されていて動作も滑らかです。一方Androidアプリは良い物もあるものの、その大半は酷い出来です ><
iOSアプリのスクロールは大抵スムーズですが、Androidは時折動きがぎくしゃくします。S3ではそれ程気になりませんが。あと、iOS Keynoteアプリもないと寂しいものですね。
ハードの品質に関してもiPhoneの方が総じて高いように感じます。見た目、触り心地はこちらの方が上ですし、ユーザーエクスペリエンスも良く考えられています。
ただ、見た目が良いというだけでは個人的には満足できません。見た目が多少悪くても、僕は実用性、機能性、自由度を備えた要求に答えてくれる携帯を選びます。
人々は皆全て違うワークフローと要求があります。Androidではユーザーがそれぞれのワークフローを改善、または自動化できるよう、デバイスのカスタマイズが出来ます。一方、iPhoneではこれらのカスタムを可能にするアプリが出るのを待つしかありません。
次第にお金を払って手に入れたデバイスに単純なタスク(MTS fileの再生など)で時間を取られたり、制限をかけられるのがうんざりするようになりました。
テクノロジーを通してワークフローを改善し、時間を節約したいという方にはAndroidをオススメします。ただし、キャリアやメーカーが搭載したOSは大抵低い性能なので、デフォルトOSを入れ替えたAndroidに限ります。選べるOSは様々あり、下のコメント欄でも幾つか勧められていると思います。
今回の記事では僕が半年前、iPhoneで出来なかった様々な事を紹介しました。現在は可能かもしれませんが、当時はMacでフォーマットされたドライブの接続やファイルの読み込み等が出来ませんでした。ただ、現在可能だとしても僕のワークフローは既に十分Androidに統合されているのでiPhoneに乗り換えるメリットは特に見当たりません。
これらは全て僕の個人的意見に過ぎません。両方のシステムにはそれぞれメリットとデメリットがあり、どれを選ぶかは皆さんがデバイスに何を求めていて、ワークフローに統合させるのにどれ程の時間が費やせるかで決まります。
携帯はどこにでも持ち運べるので、単なるコミュニケーションツールではなく、日々のタスクの自動化やワークフローの改善に活用すべきです。そしてワークフローは皆それぞれ違うのでカスタマイズは絶対必要となってきます。
iPhoneユーザーで、対岸が気になるという方は偏見にとらわれず友だちが持っているAndroidデバイスを覗いて見て下さい。僕の人生を変えたように、思いがけない発見があるかもしれませんよ?
iPhoneユーザーの方へ。お持ちのデバイスにうんざりしていますか?
Androidユーザーの方へ。お持ちのデバイスにうんざりしていますか?
あ、ところで、僕の公式LINEアカウントをよろしくお願いします!
あ、そういえば、僕がアンドロイドを使い続けるもう一つの理由は、僕が作っているロボットドール「スマートドール」はアンドロイド搭載です^^;
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