皆さんは既にご存知かもしれませんが、当社はフラッグシップ商品1/3スケール(60cm)スマートドールのロボット版を暫く開発していました。
試作品第一号はT1、第二号はT2などと言った具合に僕らの商品開発は「T」という段階を踏んで進められます。各段階で必要となる開発資金は約1000千万円。東京都葛飾区でローテーション成形工場を2つも建造できる資金です。各工場ではスマートドールマニュアル版の外皮を毎月1000体分生産できます。
現在はマニュアル版の需要があまりにも高く、当社はスタートアップ企業でもあるので、コスト回収と事業継続に必要なキャッシュフロー獲得の為、マニュアル版に専念しなければなりません。ロボット版の開発がここまで長引いたのもこの為です。
ロボット版の開発プラットフォームをスマートドールプラスに方向転換したのは幾つか理由があります。
皆さんもご存知かもしれませんが、僕は日本政府と一緒にお仕事をさせて頂いていて、各省庁との繋がりもあるので、この技術の軍事組織への売買は固く禁じられています。
ただ、正当防衛は当然の権利だと考えているので強盗犯対応プログラムをスマートドールプラスにインストールしました。ただ、ロボット工学の三原則は守らなければならないので、危害を加えない対応になります。
上記原則を遵守するよう、スマートドールプラスの装備は催涙スプレー、1000ボルトスタンガンや、携帯型火炎放射器など、強盗犯に軽症を与える程度のツールに限定します。
しかし、3DプリンターATOMの導入によって全てが変わりました。機体の寸法は42cm x 42cm x 76cm。かなり大柄なのでØ 22cm x H 32cmのサイズの物まで出力できます。
光造形法式のForm1のユーザーとしては市場に出回っていた熱溶解積層法式(FDM)の3Dプリンターの出力クオリティには不十分さを感じていました。しかし、同じ熱溶解積層法式を取るATOMは電鋳には十分な0.05mm (50ミクロン)での出力が可能でした。
Form1のような光造形方式プリンターは液体を扱うので、辺りは汚れ易くなり、肌に付かないよう注意を払わなければならない欠点がありました。当社のForm1は導入後僅か一年で故障し、レビュー記事で記述した通りカスタマーサポート体制が酷いので修理依頼は断念。ただ、プリンターの投資額は出力物で十分回収できたので悪い事だらけではありませんでした。
Makerbotの導入も検討しましたが、レイヤー解像度は100ミクロンだったので候補から外れました。当社が必要とする出力物はスラッシュ成形の金型に使われるので、解像度が足りませんでした。FDMプリンターは諦めかけていましたが、今年1月に台湾で開催されたファンシーフロンティアでATOMに運良く出会う事ができました。
ATOMで充填率設定を100%にすれば、このような頑丈な歯車も出力できちゃいます。
導入に興味がある場合はATOMの公式ウェブサイトでGETできます。
スマートドールプラス第一弾のモデルは末永みらいを予定していて、1/3スケールと同じメイク、アクリルアイ、耐熱性ウィッグとデフォルト衣装が付属します。
スマートドールプラスにはご興味がなく、もっと小さいものが良いのであればスマートドール001末永みらいは現在発売中。
もっとツン成分が必要なあなたにはスマートドール002夢乃きずなも現在発売中。
男性ホルモンのほうがいいと思ったらスマートドール005星雲永時をどうぞ。