このレッスンを教えてくれたのはプロジェリア症候群に苦しむ少女アシュリーを紹介した感動的なドキュメンタリー番組です。 プロジェリア症候群を煩う患者は通常の13倍のペースで老いていき、800万人に1人発症すると言われている難病です。
この症状を負った患者の平均寿命は13歳。当時のアシュリーは14歳の誕生日を迎え、本人は自分がどのような状況に置かれているのかを理解していました。しかし、彼女は死を覚悟しており、今まで人生を存分に楽しめたと言っていました。彼女にとって大切だったもの、それは友達との出会いを幸福である事でした。
我々にとっても大切であるべきものはより長く生きる事ではなく、如何に充実した日々を送れるかです。
しかし、彼女自身は現状に満足するだけではなく、人生により多くのものを見出したいと考えていました。そう、彼女は幸せになりたかったのです。私の見解では幸せである事と満足している事は全く別のものです。満足しているという事は人が最低限必要な衣食住が満たされている状態であり、幸せであるという事は人が各々の情熱を実現する為に一歩歩みだしている状態です。
とある日、私はサリーにどうして彼女は何も始めようとしなかったのかを問いました。彼女曰く、誰かがチャンスを与えてくれるのを待っていたそうです。しかしその「誰」を問いただしてみたら彼女からは「分からない….」という答えしか返ってきませんでした。
彼女は所謂「安全地帯」に居座っており進歩していませんでした。居心地の良い状況は彼女を一歩前進させ辛くさせていたのです。
私は情熱を追い求める事を選択し、夢を実現する為あらゆる事に手を出しました。ロンドン大学で日本語を履修したり、授業を終えた夜に日本料理店(チェルシー地区にあるベニハナというレストランでした)でバイトをして毎年日本に訪れて文化を吸収する為の資金を蓄えたり、活動は多岐に渡りました。最終的には日本航空のコンピューターエンジニアとして就職し、科学誌Natureの日本支部で雇われるようになりました。これが第一の目的地でした。
第二の目的地は35歳までに事業を立ち上げる事であり、それにも成功する事ができました。しかし資金調達の為にベンチャー投資、エンジェル投資には手を出したくなかったので他の手段を考える必要がありました。
アマゾンでウェブサイトマネージャーとして働いていた頃は、日本アマゾンアソシエイツウェブサービスAPIの立ち上げに協力した事があります。そして日本で初のAWSで動くウェブサイトの創設し、財務責任者の許可の元、私のサイトで紹介されている全てのアマゾン商品にアソシエイトIDを付け加える事ができました。
労働VISAでも合法的に収入と支出を申告する為にも私は日本での個人営業を始めました。(もし副業で何かをしているのであればお勧めします。日本国内で活動している方はこちらを参考までに)
会計を勉強するにつれて触れた個人事業のノウハウも会社設立に大きく役立ちました。
最初は6000円等月々の電話代の足しなるくらいでも十分な儲け物だと思っていましたが、実際はそのような額に達する事はありませんでした。そこで気付いたのはSEOやServer Side Catchingに関する知識を学習する必要性でした。この学習、研究を通し私のアマゾンアソシエイツの収入は電話代のみならず、光熱費、食費、妻の収入までカバーするまでになりました。以前投稿した 「アマゾンで儲かる」ではたった数週間でどれくらい儲けられるかが詳しく記載されています。
アマゾンアフィリエイトでの儲けは日常の支出に当てられ、一部は銀行に貯蓄され、会社設立に必要な500万円の軍資金にも大きく貢献しました。(当時外国人が会社を立ち上げるのにはそれくらいの資金が必要でした)
また、アフィリエイトの収入は現在住んでいる家の購入にも役立ちました。最近は僅か1円からでも会社を設立できる様ですが、クライエントがその投資額でビジネスをしてくれるかどうかは現実的に難しい話かもしれません。
マイクロソフトでプロダクトマネージャーとして一年間勤めた後、今度はECコミュニティーのプラットフォームであるMirai Gaiaを事業の根幹とするMIRAI株式会社を設立しました。現在抱えているクライアントの多くはサブカルチャー/エンタテインメント分野で活躍する日本企業です。私が最も関心を抱いている領域で活躍するクライアントの為にウェブサイト製作…言うなれば私が追い求めた夢の仕事です。
人生は充実していますし、今の仕事も日本での生活も大好きです。情熱と集中力さえあれば何でも可能です。これで第二の目的地到達。
現在の科学技術を持ってすれば人を月に送り込む事もできますし、原子を分裂させる事もできますし、PCキーボードを「輪」に換える事も可能です。しかし、人類が未だかつて成し遂げていないものは棚にある「時間のペットボトル」を売買する方法です。時間とはコンビニ等で普通に手に入る代物ではありません。時間は、あなたが生きている限り何時も隣り合わせにいますが、決して見方をしてくれる事はありませんので、使い方には常々注意する必要があります。
多くの人達は「○○をする時間が無い」とか、「家に着く頃には疲れているだろうし」等の言い訳を作ります。しかし、楽をする為そういう言い訳を作っている本人達こそが自分達にとって最大の弊害であります。
もし本人が食事、排泄等をする時間を持て余していて、十分な情熱さえあれば、勉強、経験、人と会う等の建設的な時間を作る事は幾らでも可能です。自身に言い訳ばかり聞かせ落胆させる事ではなく、代わりに励ませてみましょう。
人類はまだ幼く、基本的な欲求を満たせる事はできています。その欲求の一つは食する事です。
もしあなたが長時間パソコンの前で作業していればいずれはお腹が空いて、机を離れて食べ物を探しに行くでしょう。そして冷蔵庫に何もなければピザの宅配も頼むか、出掛けます。もし近くの店が閉まっていれば隣町に行くなり、或は店の開店時間まで待つ事もあるでしょう。
つまり、人が何かを欲しているのであれば人はそれを可能にする能力があるという事です。勿論、健康上の理由で難しくなる場合があるかもしれませんが、健常者であり移動する事さえできれば何もしない理由なんてありません。
リクルーターに会ったり、新しいコースを履修したり、研究したり、同じ趣味を持つ人達と出会ったり、初めは何からでもいいのです。大雑把に言っているようですが、事実、「何か」を成し遂げる為には必ず「何か」を始める必要があります。同様に何も始めなければ何も成し遂げられません。
確かに、私達が住む社会ではどうしてもお金が必要になってきます。そしてそれを獲得する手段が必ずしも私達が望んだようなものになるとは限りません。しかし、その傍らに勉強、色々な経験や出会い等、情熱を現実のものとする為の活動も出来ます。あなたが自身のスキル、能力を信じ、リスクも承知の上で夢を実現する為の一歩を踏み出す事ができればその願いは叶うでしょう。
人生は短い。若い頃はあまり自覚がありませんが、年を取っていくうちに段々とその事実を気付くようになります。私は現在30代後半であり、何事もなく老後まで生き長らえるという甘い幻想は持ち合わせておりません。皆さんの様に何時死が訪れるか分かりません。しかし、少なくとも好きな事をやりながら死んでいけたという事だけはここで一度申し上げたいと思います。私は私に与えられた時間に十分に満足していますし、残りの人生も存分に生きていきたいと思っています。皆さんも悔いを残す事無く生きていける事を信じています。
皆さんは既にお気づきかもしれませんが、私は月曜日が大好きです^^
子供の頃はハリーポッターにも劣らない酷い里親の元で育てられましたが、その失われた時間は今になって十分取り戻せた気がします。考えてみれば、そういった家庭環境も私の今の生き方に必要だったジグソーパズルの一つのパーツだったのかもしれませんね。まぁ、子供時代に何年もそのピースを拾い続けなければいけなかった事の理不尽さは否めませんが…,
iPhoneまたはAndoroidの携帯で閲覧の場合は画像が一部閲覧できなくなっているかもしれません。閲覧する為にはMACのアイコンにクリックしてフルブラウザモードにする必要があります。近々修正するつもりではありますが、直ぐに取りかかる事は出来ませんのであしからず^^;