HTC ONE レビュー

POSTED BY DANNY CHOO On 土 2013/08/10 22:16 JST in ガジェット

3GS時代からのiPhoneユーザーから一転して、Androidに乗り換えてから一年経過。ここ一年間使っていたSamsung Galaxy S3はある一定の使用期間までは役に立ってくれていました。

そして現在僕が使っているメイン携帯機は結構前にリリースされたHTC ONE。今日はS3に起きた出来事、買い替え候補としてS4を選択しなかった理由や、CM10.1をインストールしない限り如何にHTC ONEのOSが駄目かについてざっくりお話しします ^o^

記事の最後辺りにはHTC ONEで撮影したサンプル写真も載せてあります。

当時、HTC ONEは日本では販売されておらず、何処を探しても在庫が全く見つからない状態が暫く続きました。
そこで僕はCloveというイギリスのオンラインストアを見つけ、目当ての商品を注文。商品が入荷され、手元に届いたのはその3週間後でした。

SIMフリーのHTC ONEの価格は420ポンド。僕がまだイギリスに住んでいたら、更に84ポンドの税金が掛かるところでした ><

最近はこういうスリーブを本体に付けたまま使用するトレンドがあるようですが、僕は脱がしたくて仕方がありませんでした ^^;

箱の中にはUSB充電器、UK 3プラグ変換器、ヘッドフォン、取扱説明書とSIMピンなどなど。

しかしHTC ONEを手にした瞬間、そもそも何故僕がiPhoneからAndroidへ乗り換えたのか、思い出しました。と言うのも、HTC ONEのカスタマイズ性は極端に低く、出来る限りシンプルにして、iPhoneユーザー層の取り込みを試みたような印象も受けます。

僕の場合、カスタマイズ性能を目当てにAndroidに乗り換えたので、Sense 5 OSが搭載されたHTC ONEには箱から出した瞬間から失望させられました。意味が全く分からない ("make no sense") ので皮肉なネーミングですね。

例えばホーム画面にあるBlinkFeedはtwitter (或はFacebook)と連携させる事が出来ますが、RSSフィードは予めシステムに設定されたブログからのもの。好きなサイトは追加できず、既にプログラムされたサイトからしか読めません。
Sense 5の動作は下記動画で確認できます。

HTC ONEの一番の見所は天気情報のアイコンですね。アニメーションになっていて見た目も結構良い感じです。

設定画面。

Androidデバイスの殆どはBluetooth、輝度、WiFiなどの切り替えオプションがありましたが、HTC ONEには一切ありませんでした!これだけの為にわざわざアプリをダウンロードする羽目に ><
これも切り替えオプションが無かったiPhoneを彷彿させる仕様でしたね。つい最近になって、iOS7でもコントロールセンターから切り替えが出来るという発表があったようですが。

画面下部のアイコンバーの透明度オプションも無し。

天気情報のアイコンは気に入っているんですよ? ^^

液晶画面もS3と比べるとかなり良好。S3の液晶画面も素晴らしいとは思っていたんですよね、HTC ONEと並べて比べる前までは。S3の方は薄ら黄色みがかったように見えます。

MiraiClock3のようなアプリでは、アプリ画面下部にメニューボタンが一つしかないバーが表示され、非表示にできません ToT。

OSは全然駄目ですが、HTC ONEの造り自体は至る所までクオリティ溢れる出来。

背面はシルバーのマット仕上げ。Beats Audioも搭載されている模様。

デバイスの角の加工も素晴しい出来。

ただ、カメラのクオリティに関してはS3程ではないように感じますね。撮影する際は必ずカメラに付着した指紋を拭き取っているのですが、撮れた写真はザラザラしていて、何故か端に時折変な光が映り込みます。

HTC ONEの物理ボタンはデバイス上部の電源ボタンと側面のボリュームボタン。

HTC ONEのステレオスピーカーは素晴らしいの一言。左右が別になっているポータブルスピーカーと遜色の無いクオリティです。

大した問題ではありませんが、マイクロUSBケーブルは中心から外れています。

付属品のヘッドホンは少々チープな感じがします。

デフォルトのSense OSには不満があったので、S3と同様Cyanogenmodをインストール。Cyanogenmod (もしくはCM10)はandroidデバイス向けのカスタム可能なオペレーティングシステムであり、基本的には既存のOSと置き換えて使います。

僕はXDA Developersからコピペした以下の手順でインストールしました。

First time installing CyanogenMod 10.1 to your HTC One (GSM), or coming from another ROM:
- Unlock your device via http://www.htcdev.com
- Flash the latest official ClockworkMod-Recovery via Fastboot
- Copy GApps and CM10.1 ZIPs to your SDCard
- Boot into Recovery
- Flash CM10.1 zip from SDCard
- Flash GApps zip from SDCard
- DO A DATA WIPE / FACTORY RESET
- Reboot
- Don't restore system data using Titanium Backup!
- Restoring Apps + Data might cause problems and is not recommended, avoid it if possible!

Upgrading from earlier version of CyanogenMod 10.1:
- Copy CM10.1 ZIP to your SDCard
- Boot into Recovery
- Flash CM10.1 zip from SDCard
- Reboot

Upgrading from CyanogenMod 10:
- Read known issues ans FAQs
- Copy GApps and CM10.1 ZIPs to your SDCard
- Boot into Recovery
- Flash CM10.1 zip from SDCard
- Flash GApps zip from SDCard
- Reboot
- Wipe data of clock app
- Reset everything under Settings -> Date & Time otherwise editing alarms might cause FCs

Download resources:-
http://www.get.cm/?device=m7ul

Google Apps:
http://goo.im/gapps

ClockworkMod-Recovery:
http://download2.clockworkmod.com/re...6.0.3.1-m7.img

Sense 5をCM10で完全に置き換えれば新しい読み込み画面が表示されるようになります。以下動画では、CM10で動作しているHTC ONEの様子が見れます。

CM10は最高のOSですね!Paranoid AndroidなどAndroidの他のフレーバーは色々と試してきましたが、結局のところ、僕が携帯で生産的に作業する上で必要なものが全てバランス良く備わっているOSはCM10でした。

iPhone 4、HTC ONEとGalaxy S3の液晶画面比較。iPhone 4の画面がもの凄く小さく感じます ><

僕のアプリ画面はこんな感じ。 Density Changerというアプリを使って画面密度を変更しているので、見ての通りアイコンを大量に表示できます。ただし、使う場合は自己責任でお願いします!

僕の生産性を向上させてくれるアプリを上げるとするならばUnlock with Wifiがその一つですね。以前は自宅でわざわざPINコードを入力する煩わしい手間がありましたが、このアプリを導入すれば、自宅のWifiに接続している間はその手間が省けます。

本アプリでは最低一回アンロックすれば、自宅のWifiに繋がっている間は再度アンロックする必要はありません。よって、例え携帯を盗まれ、盗人が家に近づいてロックを外しに来たとしても、そのまま使い続けられる訳ではありません。

ついでにIME Switcherも紹介。僕は頻繁に日本語入力をしなくてはいけないのでグーグルの日本語IMEを使っていましたが、これの英語のスペリングは酷い有様。かといってAndroidでのキーボード切り替えは厄介なので、僕はこのアプリで通知トレイからキーボード切り替えが行えるようにしています。

僕が使っているファイルエクスプローラはSolid Explorerで、Androidの諸々はAirdroidで管理しています。

アプリ画面2ページ目です。元のHTCアプリ画面と比較するとこんな感じ…

...僕の8 x 6グリッドに対して、 HTC ONEは4 x 4しかありません。

S3ではUrban Armor Gearケースを重宝していたので、同ブランドからHTC ONE用のケースをアマゾンでゲット。価格は26USD。

僕はしょっちゅう携帯を落としているので、これが無ければ画面も今頃は木っ端微塵状態で活動休止も避けられないところでした。今はどうしても休む訳にはいきません!

Urban Armor Gearケースは周りに付いているゴムと頑丈な背面が携帯本体を保護します。

ケースを付けると全体が分厚くなり、美しい銀色のカバーが隠れてしまうのが難点ですかね ^^

S3に付属していた外部USBアダプターはHTC ONEと互換性があったので、外部メディアでの全システムのバックアップが可能でした。と言うのも、このHTC ONEにはMicroSDカードスロットは付いていません。

今度は本体にインストールしたアプリの紹介。
MiraiClock3は新しいOSを入れたおかげで、画面下部に出るあの鬱陶しいバーもスッキリ消えました。

これはMiraiClockビキニバージョンで、来週開催されるカルチャージャパンコンの参加者に先行配布されます。

みらいちゃん可愛過ぎる ><

聞いている音楽など。大体ラウンジ系です。

お陰様で僕のLINE公式アカウントのフォロワー数が40万人を突破しました!皆さん、ありがとうございます!

RSSフィードはFeedlyがオススメ。補足ですが、RSSフィードはお気に入りサイトの更新情報をチェックするのに便利な手段です。
FeedlyはシンプルなデザインとフラットUIで見た目も良好な優良アプリ。Feedlyを使い始める方は参考にこちらをクリックして、Feedlyリーダーに表示される当サイトをチェックしてみて下さい。

ミライガイアのモバイル版は結構酷い出来で、修正予定ですが、現在の他のタスクと比べると優先順位が低めなのでお預けです ><

Feedlyリーダーがあれば、移動中でも僕の雑談をチェックできます。

僕が使っている動画プレイヤーはMTSファイルも再生できるV Player
下記動画はスマートドール動作テスト時に撮った映像です。

Instagramのアプリはこんな感じ。ちなみに僕のInstagramアカウントのユーザー名はdannychooです。

S3はフリーズ問題に見舞われるまでは順調に使えていました。このフリーズ問題は後々リブートで一時的に改善しましたが、最終的には全く使えない状態まで悪化。
何が問題だったのかさっぱり分からなく、「Galaxy S3 Freeze」で検索しても、出て来るのはどの携帯にも当てはまる標準的な対処法のみ。

iPhoneからAndroidに乗り換えたライナスのS3も同じ症状に見舞われましたが、グーグルスキルが僕より上だった彼は問題解明に成功。どうやらこの症状はデフォルトOSやCM10に関わらず、S3機種の多くに現れる問題だったそうです。

原因は不良セクタらしく、対処法としてはS3のディスクスペースをいっぱいにするDummy File Generatorをインストールします。携帯をこれでフリーズさせた後、20分間置きっぱなしにすれば徐々に自己回復をする、という手筈です。

この方法を何回か繰り返しているうちにフリーズは次第に改善し、最終的には一切なくなるレベルまで回復しました。

しかし、この解決方法を知る頃には既にHTC ONEを注文していて、暫くは以前のiPhoneで凌いでました。通知パネルから設定の切り替えが出来るAndroidに対し、iOSではわざわざ設定画面に行く必要があったりと、Androidを一年間使ってきた身としてはiOSに戻るのは結構しんどかったですね。
この記事ではAndroidが如何に僕のワークフローに合わせてカスタマイズできるかについて綴りました。

HTC ONEではなくS4という選択肢もありましたが、生産性が重要だった肝心な時に窮地に追いやられた経験があるので、もうあの携帯シリーズは信用できません。

HTC ONEに文句を付けるとすればカメラのしょぼい性能ですが、それ以外では不満はなく、役に立ってくれています。

以下はHTC ONEで撮った写真です。良い写真もあればそうでないのもあるので、出来は撮影時のライティング次第みたいですね。

レビューはこれで終了!上手くいけばHTC ONEはしばらくの間は保ってくれる筈です。皆さんは最近どんな携帯を使っています?