皆さんも周知の通り、僕はドールが大好き!あまりにもドールが好きだったのでずっと以前からうちのマスコットキャラをドール化したいという願いがありました。実際に幾つかのメーカーに打診してみましたが、興味を持ってくれるところはなかったのでうちのTシャツのラインアップと同様に自分で作ってみました ^^;
という訳で今まで開発中だったうちのマスコットキャラ末永みらいドールのお披露目です!初めてにしては可愛く仕上がったのではないかと ^^;
今日はラピッドプロトタイピングについていろいろとシェアします。ドールだって我ら個人でも作れる日がやってきましたね^o^
どういう訳かは分かりませんが、韓国にはたくさんのBJD(球体間接人形)メーカーがあったので去年は様々なドール製作方法について学ぶ為、現地に行ってSQLabsを始めとしたメーカーを幾つか訪問しました。手作業による伝統的な造型ではなく、CADを用いてドール製作するというヒントは実はこの旅を通して得ました。韓国のドールを製作している企業の多くではCAD(Computer Aided Design)が使われています。
ドールのモデルは日本人イラストレーターの唯々月たすく先生に描いて頂いたイラスト。僕としてはアイプリントよりレジン製やアクリル製のアイの方が好みなので、アイはイラストの目の部分を切り取ってレジンを流し込みました。
今回体の造型に使用したソフトのZBrushは映画、ゲームやアニメ制作等でも使われています。造型や今回肝となるスタイルが良いドールボディの制作にはうってつけです。
下記動画ではトロンやアバターでどの様に使われていたかが分かります。
その後はデータを3D Maxにインポートして様々な修正を加え、全パーツがちゃんとはまり、動くかどうかを確認。
本来人間の顔は左右非対称なので自分の顔写真を撮り、写真の片面を鏡のように反対側に映し出すと全くの別人に見えてきます。もしくは火星人に見える!これはドールにも同じ事が言えて、コンピューターで生成されたドールの多くに違和感を感じるのはこのせいです。3Dでヘッドを造型する場合、殆どのケースでは片面だけ作り、それを反対側に反転するという手法が使われています。
僕らのシステムはヘッドを人間のように意図的に左右非対称にするようプログラムされています。手作業で造型されたヘッドは自然と左右非対称になりますが、普通にコンピューターでやる場合はそうはいかないので、3Dでヘッドを製作しようと思っている方は注意!
皆さんもヘッドが作れるようシステムの無料配布を検討していますが、3D Maxはべらぼうに高いのでこれを買わずに利用できる方法を現在考え中。このシステムさえあれば後はデータを出力し、ヤスリにかけ、塗装してメイクを施せば完成です!皆さんもご自分のオリジナルヘッドが簡単に作れる日は近い!
Netfabbでデータの出力の準備。大きさは出力機の種類によりますが、全てのパーツは一定の範囲内に収まらなくてはいけません。
僕らがパーツの出力に使っているのはEnvisiontec Ultraのラピッドプロトタイピングマシン。技術解説は下記動画にて。
次の動画では実際どのようにパーツが出力されているかが詳しく紹介されています。
手パーツについている突起は支柱と呼ばれています。
3Dプリンターでは先ずDLP(Digital Light Processing)プロジェクターが3Dモデルの一部を受け取りプレートが組み込まれた液体レジンのプールに照射していきます。照射された部分は硬化し、プレートは0.2mmずつ液体レジンの中に沈み、パーツの形が完成するまでこのプロセスが繰り返されます。
形にもよりますが、モデルはプレートの上で成形されるので重みを支える為に支柱が作られます。詳しくはWikipediaの光造形法の項目をチェック。
支柱は普段出力を請け負った業者がつけてくれます。3Dプリンターの多くは海外で開発されたものですが、この検索結果のご覧の通り日本国内にも3Dプリントサービスを提供している業者もたくさんいます。
殆どの場所では値段もちゃんと教えてくれて、今回僕が注文したパーツの印刷代およそ100000円。
海外もチェックしてみましたが、殆どの業者は「価格についてはお問い合わせ下さい」を掲げるだけで値段は提示していませんでした。
この記事では他のラピッドプロトタイピング方法を紹介しています。ところで、これは番組の収録で作ってもらったので、ナルシストではありません^^;
昔は3D作品はこのサイトにアップしていて、サイト内のUIも僕が3Dでレンダリングしたものです。このサイトをきっかけにジョブドラゴンで働くようになり、それがアマゾンのウェブサイトマネージャーの仕事へと繋がりました。3D Maxを学び、出来た作品をネットでシェアしていなかったら今とは大分違う人生を歩んでいた筈です。
そんな事もあったので、僕からはなるべく自由時間をネットでの習い事に費やし、ネット上で作品を公開する事を勧めています。新しい友達が出来たり、道が開く事だってあります!
このサイトで使われているUIも僕が3Dレンダリングした作品です。ただ、コンテンツは次第に増え、このレイアウトもスケーラブルではなくなりました ><
僕がこの記事で伝えたかったのは、ネットを使えば簡単に新しいスキルを身に付ける事が出来るので、所属している職業や学校に関わらず、誰もがチャレンジするべきです!
新しい知識を身に付け、それを他の人達と共有すれば必ず新しい道が開きます。
この記事では3Dデザイン、ラピッドプロトタイピングや使えるツールを紹介したので、今度は皆さんが才能を発揮して世界に変革をもたらす作品を作ってみてはどうでしょう?他人に頼らず、自らの手で作ってみましょう!
資金が必要でしたらキックスターターで募金を募るか、或はレストランのウェイターをやって僕みたいに資金作りをするという手もあります。
そしてこの写真でも後頭部に怪しいヤスリ掛けの跡が ><
さっきも触れましたが、僕はドール開発に関しては素人ですが、彼女の関節やその他の部分を改善し続けるべく日々勉強しています。
現段階までの開発期間は4ヶ月と割と短期間でプロジェクトを進める事が出来、これも何もテクノロジーとうちのアートディレクターのおかげです ^o^
情熱という材料も忘れてはいけません。人は何かに情熱を持ち、それをなくてはならないものと認識すれば、それを実現させるからです。
たとえ周りから期待されなくても自分に信念があれば必ず上手くいきます。
みらいちゃんドールの進展は随時報告します!僕が参加する次のアニメイベントでお披露目できればと思っています ^o^
更新です!出力した3Dパーツで金型作っちゃいました^^; 続きを読む>>>